身だしなみとしてまとう香り

富裕層の多くは香りを身にまとう習慣があります。パフューム類だけでなくソープにも気を配り、自分の体臭とマッチした香りで過ごすのが日常で、そこに消臭といった概念はまったくありません。食生活やワークスタイルを見ても、そもそも人を不快にさせる体臭を発することがないライフスタイルです。

香りを大切にする理由

富裕層が香りを大切にするのは香りが他者との関係に重要なウェイトを占めていることを知っているからです。
人が情報を得る際に優先にするのは視覚や聴覚といった五感にあります。その中でも瞬時に自分とは合う合わないを判断する基準は嗅覚。どんなに視覚的に印象が良くても不快な匂いを発する人は「不潔」「健康管理ができていない」と判断されます。ただしそれは偏見ではありません。体臭の強さではなく臭いの種類でその人のライフスタイルをイメージします。自分と合わないスタイルをもつ人とは付き合わない、それは富裕層がもつマインドのひとつで、香りはもっともわかりやすい情報と言えるでしょう。

自分に合う香りで過ごす

富裕層は香りをまとわないで外出することは裸でいるのと同じぐらいの感覚と考えています。洋服と同じかもしくはそれ以上の心配りで香りを選ぶのが富裕層のライフスタイルです。使われる香料は天然のものであったり希少価値の高いものであったり。安価で売られているものとは違いトップノートからラストノートまですべてが豊かな香りで彩られています。それは体臭と深く絡み合い変化していくもの。同じ香りには出会えないというのは、そんな意味も含まれています。
香水はジュエリーと同様に買う人を選ぶものなので、なかにはハイクラスが利用するショップにしか置かないものも。上質な心と体にこそ似合う香りはきっとあなたの人生を豊かにしてくれます。

ハイランクを表現する香り

ハイランクのホテルやファシリティーズはオリジナルの香りをまとっています。ヒルトンホテルはSencha（煎茶）、ウェスティンホテルはWhite Tea（白茶）、シェラトンホテルはOpen Skies Sheratonなど、決して自己主張し過ぎない柔らかな香りで客を迎えてくれます。それはホテルのステイタスの高さを示すものであり、ホテルを利用する顧客をさらに上質な存在に押し上げてくれるでしょう。
そんなラグジュアリーな空間で感じた香りを自宅に置いてもなんら違和感のない生活は、ラグジュアリーライフの究極の姿ではないでしょうか。