ボウルの野菜

富裕層はなぜ食生活を重視するのか

高所得者の多くが健康、とりわけ毎日の食事に気を遣っているのは有名な話です。セレブの中にはヴィーガンに転向する方も少なくありません。なぜ、所得が高くなると健康に気を遣った食生活を送るようになるのでしょうか。

所得と食事の関係性

所得と食生活にはいくつかの関連性があります。例えば、低所得層ほど「炭水化物」を摂る量が多く、所得が増えるほど野菜や肉の摂取量が増えていきます。とりわけ、野菜の摂取量の差が顕著に表れています。炭水化物は、肉や野菜と比べると価格が安く、お腹も満たされやすい食品であるために、このような結果になっていると考えられます。こういった炭水化物事情もあってか、肥満者の割合は、高所得者よりも低所得者に多く見られます。

なお、健康診断の未受診者の割合は、高所得者よりも低所得者のほうが多いという結果もあります。「健康」よりも優先するべきものがあると考えているのは、低所得者のほうが多いのかもしれません。

年収が500~800万円くらいの裕福層だと、食習慣を変えるよりもランニングやジム通いといった運動によって体形維持をする傾向にあります。比較的時間とお金に余裕があるので、パーソナルトレーニングに通うという選択肢も生まれるのでしょう。

しかし、年収が1,000万円を超えてくると、仕事で世界中を行き来している多忙な方が多いからか、運動よりも食生活に気を配るという方が増えてきます。すきま時間でしっかり運動をするよりも、日常生活で必要な運動量を確保しつつも、食事を変えるほうが健康維持では楽だと考えているからかもしれません。

まずは食事を楽しむことが大切

では、高所得者やセレブはどのような食生活を送っているのでしょうか。

例えば、アメリカの女優ジェシカ・アルバは自ら食事を作り続け、バランスの取れた食事を3人の子どもにふるまっています。過剰に厳しい食生活には反動がつきものだと述べ、食べたいときにはジャンクフードを食べることもあるそうです。また、メーガン妃が好んで食べているのは、オーストラリア産のアボガドトースト。朝起きてからすぐに口にするものは決めているそうですが、朝食にはいつも違うものを食べていると雑誌の取材で述べています。

厚生労働省が発表している「食生活指針」の最初の項目は「食事を楽しみましょう」。栄養たっぷりでバランスのいい食べ物を口にすることももちろん大切ですが、裕福層ほど、食事をするうえでまず重要な「楽しむ」という行為を大切にしていることが分かります。